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特別座談会「心臓病の犬における投薬コンプライアンスの重要性について」

VETS INTERVIEW


ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスジャパン株式会社より、平川先生、田口先生、中村先生、安藤先生、髙野先生をお招きして特別座談会を開催いたしました。
心臓病の犬における投薬コンプライアンスの重要性についてお話していただいております!

はじめに
今回は循環器を専門とされている先生方に、心臓病の犬における投薬コンプライアンスの重要性について対談していただきました。
実際に心臓病の治療薬を投薬されている犬のご家族に対するアンケートでは、心臓病の治療薬を与えるご家族のうち60%の方が必ず投薬に成功できているわけではないという結果が得られました。
(Zpeer「犬の心臓病治療に関する飼い主調査(2023年)」、n=390)
このアンケート結果を踏まえて、以下3つのトークセッションについて議論をしていただきました。
Talk Session1 「本当は」薬を飲ませられていないご家族が多いのではないか?
平川先生
まず先生方に「ちゃんと投薬できていない方がいらっしゃる認識はありましたか?」ということをお伺いしたいです。
田口先生
たまにありますね。味がよくないから飲めなかったというよりも、ご家族のスケジュールの都合で薬を取りに来院できなかったというケースがあるように思います。
2~3週間くらい経過してから来院された時には状態が悪化している症例もいるので、投薬をやめるのは良くないなという認識はあります。
安藤先生
私はこのアンケート結果は衝撃でした。犬の場合はもっと飲めている認識でしたので、60%の方が必ずしも飲めていないのは心配ですね…
1剤で維持している状態であればまだ猶予があるかもしれませんが、2剤以上で維持している状態で投薬できていないとなると、肺水腫のリスクが大幅に上昇するのではないかと思いました。
髙野先生
投薬の話を聞いていると、実は歯肉の奥の方に挟まっていた、床に落ちていたとか、あるいは処方する際に以前処方した日数と来院日が明らかに合わないケースはあるように思います。
私が一緒に暮らしている子に投薬する際も、投薬の難しさを感じます。
また、ご家族自身も良くないことであると思っていらっしゃるのか、申し訳なさそうに「本当はあんまり投薬できていないです。」とおっしゃられるご家族の方もたまにいらっしゃいますね。
中村先生
実際に言ってくださる方は1割もいないなという印象でした。ですので、6割の方が投薬の失敗を経験しているのは多いな、と感じると同時に私たちに言いづらいのだろうなと思いました。
平川先生
私自身もここまできちんと投薬できていない人が多いとは思わなかったです。投薬補助のツールも増えたので、ある程度投薬できていると思っておりました。
投薬できていないと病態が悪化するリスクがあるため、本当に投薬できているのかは改めてご家族に確認する必要があると思いました。
私たちが診察する際に、投薬できていない可能性も念頭に置いておいた方が良いでしょう。
髙野先生
食欲があるうちは飲んでくれるけど、なくなると投薬が厳しいということもありますね。
平川先生
そうですよね。そもそも毎回空腹時に投与するということが実際の臨床現場ではなかなか難しい症例が多いですね。
田口先生
まじめな方ほど、しっかり同じ時間に投薬しようとするものの、犬の気分が乗らないときに投薬すると嚙まれてしまうこともあるかもしれないなと思いました。
平川先生
確かに噛む子は大変だなと思いますよね。実際に投薬できないご家族にはどのような指導をしておりますか?
中村先生
頑張って投薬していただくしかないのかなと…。
平川先生
薬を潰して投薬していただくよう伝えることはありますか?
中村先生
それで投薬できるのであれば良いと思いますが、大変なのではないでしょうか?
Talk Session2 「薬をちゃんと飲めていない」というリスクについて、獣医師はもっと真剣に考えた方がいいかもしれない。
平川先生
先生方は真剣に考えていますか?
安藤先生
真剣には考えておりますが、あまりご家族に強くお伝えしすぎると、関係性が崩れてしまわないかが心配です。
きちんと投薬できてなさそうであっても毎日の投薬の大変さも理解できるため、投薬ミスを含めた投与量にしたりすることもあります。
田口先生
あまり無理矢理投薬しすぎると、犬とご家族の関係性が悪くなって、薬の時間に機嫌が悪くなるといった悪循環になってしまうのではないかと考えています。
髙野先生
錠剤を潰して液体に混ぜてシリンジを使って投薬したとしても、シリンジの中に薬剤が残っているケースはあるので、完全な液体があると投薬しやすくていいですよね。
また、何日間も投薬されていない症例では肺水腫になるリスクが上昇することはお伝えする必要があると思います。
安藤先生
抑えつけて無理矢理飲ませるのも、それはそれでリスクになりますよね。
髙野先生
確かに、先日そういった投薬時に興奮し失神するMMVD(粘液腫様僧帽弁疾患)の症例がいました。
平川先生
でも、液体の薬剤がこれから出るというのはそういう投薬が難しい犬にとって明るいニュースになりますね。
田口先生
選択肢が増えるのは非常にいいですよね。
平川先生
空腹時投与であることが必要であるなら液剤がいいですよね。
錠剤だとどうしても投薬補助食品やご飯と一緒にあげているケースが多いと思います。空腹時の投薬のやりやすさを考えると、液剤がファーストチョイスになることも多そうです。
安藤先生
ベトメディン®経口液の投薬量は少ないのでしょうか?
ピモベンダン含有量が1.5mg/mLですので、6kgの犬で1mLです(0.25㎎/kg)。
安藤先生
大体の子は0.5~1.0mL程度となるので良いですね。
平川先生
液剤が出てくるのは楽しみですよね。
Talk Session3 錠剤を飲みにくい子には「液剤」という選択肢?
平川先生
ベトメディン®経口液は1箱(1ボトル)で何日分ですか?
日数としては、5kgの犬が30日で1箱消費することを想定した量となっております。
田口先生
もしベトメディン®だけ足りない!となりそうな方には1箱多めに処方しておいてもいいかもしれませんね。
錠剤だけじゃなくて、液剤の選択肢が増えるのはみんなありがたいと思います。
髙野先生
入院中の管理でも、初めは注射薬を使用した後、改善して経口薬へ変更したいけど、まだ口を開けさせて投薬するには少しリスクもある、といった症例にこの液剤は使えそうだと思いました。
その後、錠剤も飲ませられそうとなったタイミングで錠剤へ切り替えることもできますしね。
安藤先生
ちなみに、保存はどのくらい可能ですか?
室温保存で未開封の状態で製造後24ヶ月、開封してから8週間です。
安藤先生
入院管理に1本開けているとちょうど使えるくらいですね。
髙野先生
入院管理の際、スタッフさんのケガ防止としても液剤が選択できるのは良さそうです。
田口先生
獣医師もですが、ご家族からの反響が大きそうな製品なんじゃないかと思います。
平川先生
液剤だと投与量の細かい調整も出来そうですよね。
中村先生
処方時にも楽ですよね。錠剤を数えることなく1箱出せばいいので、病院の処方時の大変さを軽減できると思います。

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