愛玩動物看護師のための実技動画（Skill4：尿道カテーテルのやり方）

愛玩動物看護師のための実技動画～Skill4：尿道カテーテルのやり方～

愛玩動物看護師の方向けの実技動画コンテンツをお届けいたします！
シーズン1最後となる、第4回目は「尿道カテーテルのやり方」です。ご参考にしていただけましたら幸いです。
動画の下に手技のポイント解説やインタビュー動画もございます。

また、シーズン2以降で取り組んでほしい愛玩動物看護師向けの実技コンテンツも募集しております。ページ下部にございますので、よろしければアンケートにご協力ください！

ご留意事項

基本的なやり方については、勤務・所属している動物病院の方針に沿って行うようにしてください。
手技の参考動画として見ていただければ幸いです。
また、愛玩動物看護師の方の診療補助業務については農水省のHPをご覧ください。
愛玩動物看護師法に関するQ＆A
愛玩動物看護師の業務範囲の考え方（イメージ）

撮影協力・コンテンツ監修：どうぶつの総合病院専門医療＆救急センター

尿道カテーテルのやり方（約8分）

ポイント解説

準備物: シリンジ
滅菌手袋
滅菌イソジン
滅菌潤滑ゼリー
（雌の場合）
　膣鏡
　モスキート鉗子
イヌ：5~8Frカテーテル(栄養カテーテルetc)
ネコ：3~4Frカテーテル(栄養カテーテルetc)
閉鎖式尿収集バッグ
連結管
体位: 【雄犬】
立位、横臥位
【雌犬】
立位、伏臥位、横臥位
雄犬の尿道カテーテル: ①陰茎先端から膀胱までの長さを目視にて確認しおおよそのカテーテルの長さを把握する。
②包皮/陰茎を滅菌のイソジンにて消毒する。
③滅菌手袋をつけ、包皮を尾側に引き陰茎を露出させる。
④陰茎先端に潤滑ゼリーを塗布する。
⑤尿道口に挿入する。
⑥カテーテル内に尿が逆流するまで押し進める。
⑦尿の逆流を認めたらシリンジをカテーテル先端に装着し採尿する。
雌犬の尿道カテーテル: ①保定者は立位にて保定し可能であれば尾を持ち上げる。
②陰部から膀胱までの長さを目視にて確認しおおよそのカテーテルの長さを把握する。
③陰部を滅菌のイソジンにて消毒する。
④膣鏡を陰部に刺入し、外尿道口を確認する。
⑤外尿道口が目視出来たらモスキート鉗子を使い、挿入する。
⑥尿の逆流を認めたらシリンジをカテーテル先端に装着し採尿する。
尿道カテーテルのポイント: カテーテルによって尿道・膀胱損傷の恐れがある。
雌の場合は膣鏡を使用することで膣壁損傷、出血の恐れがある。
カテーテルによる医原性の尿路感染を引き起こす可能性もある。
攻撃的な犬では鎮静剤の使用も検討する必要がある。
自然排尿より汚染が少ないため、サンプルとしての用途は広がる。